ニンテンドースイッチ修理なら印西市牧の原の「i-Rescue119千葉印西店」にご相談下さい。迅速に修理させていただきます。
皆様こんにちは、印西市牧の原のSwitch修理店「i-Rescue119千葉印西店」です。
つい先日発売されたNintendoSwitchの新作ソフト「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」が爆売れしているみたいですね~。
9月に発売されたスプラトゥーン3も売れていますが、ポケットモンスター スカーレット・バイオレットはさらに売れているようです。
今回お預かりした修理端末ですが、ポケットモンスター スカーレット・バイオレット発売日の2日前に預かったものです。
データは不要とのことでしたので、そういうことであれば任天堂さんに修理依頼されたほうが良いと思いますよ!!とお伝えしたところ・・・
子供の誕生日なのでどうしても間に合わせてあげたいとのご相談でした。
確かに任天堂さんに修理依頼すれば、軽く1ヶ月は掛かるかと思います。時期によってはそれ以上掛かるでしょう。
事情はどうであれ急いでいるのは皆さん同じですし、子供の誕生日だからといって特別扱いはできません。
当店は予約制ではないため、受付順で修理作業を進めていきます。
そんなことを言っても私自身にも子供も孫もいますのでお気持ちはわかります。
優先的には出来ないので、よなべしてやり切りましたよ。
Switchの充電器は「純正」を使用しましょう!!
今回の修理依頼は、「充電ができなくなってしまった」との依頼内容でした。
上記画像をご覧頂いたかと思いますが、充電口が溶けてしまっています。
これは充電口が何かしらの原因によりショート(短絡)し、異常発熱したためプラケースが溶けてしまったのです。
プラケースが溶けてしまうほどですから、相当な温度になっていたかと思います。
NintendoSwitchを夢中になってやる年齢は、おおよそが小中学生くらいかと思うのですが小さいお子さんなら火傷してしまうくらいの温度になっていたかと思います。
大人であればすぐに異常を感じ取ることができるでしょうから、何かしらの対処はできるものと思います。
では何故ゆえに充電口がショートしたのか?ということになるのですが・・・
今回のケースでの原因は・・・「社外品の粗悪充電ケーブル」を使用していたことでした。
こちらのお宅では、ご主人様が電化製品をいじくり回すのがお好きなようで1本のUSB充電ケーブルで、Androidスマホ・iPhone・電子タバコ・Switchなど何でも充電が出来てしまうという多用途ケーブルを使用していたとのことでした。
このようなケーブルを使用していたとのお話は、お電話での問い合わせ時に伺っていたため使用した充電ケーブルも持って来て下さいと伝えてありました。
ケーブルを拝見したところ・・・ケーブルも異常発熱で溶けていました(汗)
このようなケーブルを使用しているということは、充電アダプターもUSB汎用充電器と思われ・・・
純正充電アダプターには専用の設計がしてあります。
専門的な話をすると大変なので、このあたりにしておきますが壊したくなければ純正の充電アダプターを使用して下さい。
充電コネクター交換は、簡単な作業ではありません。
では原因もわかったので作業に取り掛かります。
既に夜中なのでさっさと片付けたいと思います。明日も朝から仕事です。
こちらが充電不能となったNintendo Switchliteです。
早速分解しメイン基板を取り外していきます。
はい、こちらがメイン基板です。
DIYで修理される場合、基板を取り外す際にも注意を払って作業する箇所がたくさんあり、不注意で余計なところを壊してしまうと最悪新しい端末を購入するより高い修理代になってしまうこともあります。
当店ではDIY修理で失敗した端末を数多く見てきました。
Youtubeやブログなどで「簡単に修理できますよ!!」なんて信用しない方が良いですよ。
嘘だと思うならやってみればわかります。簡単な作業など何もありません。
唯一簡単な作業だとすれば、ネジを外すことぐらいでしょうか。
基板が乗っかっているフレーム部分も熱により変形しています。この程度の変形であれば支障はありません。
では基板が外れたところで、今回の火種となっているパーツの交換を行っていきます。
既に不良パーツは取り外されておりますが、簡単にポロッと取れるわけではありませんのでご注意下さい。
このパーツを取り外すためには、ヒートガンという専門的な工具が必要となります。
ヒートガン自体はホームセンターなどでも販売されていると思います。
しかしホームセンターで販売されているヒートガンは、用途が違うため今回の修理では使用できません。
出来ないこともないかも知れませんが、私は恐ろしくてできません。(汗)
なぜできないのか?・・・わかりやすい例えでいうと、外科のドクターが包丁で手術をするようなものでしょうか。
こんな感じで全くもって用途が違うためですね。
専門的な工具を使用するにも、適切な機器設定を行う必要がります。
この機器設定にはマニュアルなどはなく、全て技術者の経験で設定値を決めていきます。
全ては経験がものを言う世界です。
では無事に外れたところで新しいパーツを取り付けていきます。
上記画像の左側のパーツが新しいパーツです。
この新しいパーツをハンダ付けしていきます。ここでのハンダ付けも取り外す際に使用したヒートガンを使用していきます。
外すことよりも取り付ける方が難しいでしょうか?・・・いや、どちらも同じですかね。
上手くいくか失敗するかは、全てヒートガン捌きに掛かっています。
ではしっかりと下処理を行って取り付けていきましょう。
取り付けの際には、目には見えない箇所にも注意を払って取り付ける必要があります。
今回の端末は、Switchliteのため「TV出力」機能は付いていませんから問題が無いと言えば無いですが、通常のSwitchだった場合に「TV出力」ができなくなります。
「TV出力」機能が付いていないSwitchliteの場合でも、充電する際に不具合が生じます。
ここでは詳しい説明は省略しますが、充電時に異常が出るということに注意して下さい。
ハンダ付けが完了したあとは、しっかりと目視確認を!!
では無事に取り付けが完了しました。
上記画像ではわかりづらいですが、ハンダ付け完了後しっかりと目視確認をして下さい。
正直肉眼でチェックするのは困難と思いますが、iPhoneのカメラ機能を使用し拡大すれば何とか確認できるかと思います。
何を確認するかって!?このコネクターには1列に12本の足があって、2列ありますので合計で24本の足が生えています。
内側の足は隠れているため見えませんが、外側の足は目視で確認ができます。
この足が隣の足とブリッジ(くっついていること)していないことを確認します。
仮にブリッジした状態であれば、交換する前と何ら変わりませんので苦労した意味がありません。
また全ての足がきちんと基板にハンダ付けされているか足を触って確認します。
ハンダ付けされていなければ、足を触った際に動くのですぐにわかるはずです。
完成はもう間近!?
ここまでDIYで出来たのであれば、Switch修理店を開業しましょう!!笑
仕上がりはともかくDIYでここまでできる方は、そうそういないはずです。
でも今の時代、様々な副業で稼いでいる方が多くいますからね~フリマサイトなんかに出品されている端末を分解してみると・・・あ~これやってあんな!!なんてものが沢山ありますので。
やはりプロと素人では仕上がりが違うので。
ではでは、動作確認を行って正常に起動すれば・・・あれ??起動しないし・・・(汗)
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そうなんです、外見があんな状態でしたからね・・・簡単には済まなかったですね。
もう夜中だったのでこの先の作業風景は撮影しませんでした。
既に26時を回っていたため疲れ果てました。(汗)
はい、お待たせしました。上記画像が無事に修理完了後のものです。
結果から申し上げますと、基板上のICチップも死んでいました。
まぁ仕方ないですね。あれだけ熱を持っていたのでこうなったとして説得力があります。
参考までに破損した充電コネクターの分解した画像を用意しましたのでご覧ください。
もっとひどいパターンが下記の画像です。
内部のプラパーツが無くなってしまっていますし、ピン同士が接触しています。
これ、完全にメイン基板アウトです。
Switch修理は、技術力の高い修理店にご相談下さい。
はい、いかがでしたでしょうか?
Switch修理は簡単な作業です!なんて事を言っている修理店もありますが、決して簡単な作業ではないです。
修理するためには技術はもちろんのこと、特殊設備も必要となるため設備を全て揃えたら新品のSwitchが何台買えるのだろうか??
今回の修理案件も無事に蘇生できました。データもそのままで無事です。
お子様の誕生日にも間に合わせました。
返却時にはお子様はいらっしゃいませんでしたが、きっと喜んでくれたと思います。
これで「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」も無事にプレイできることでしょう。
これからは壊さないよう気をつけて下さいね。