【修理実例】20系プリウスのスピードメーターが消える?実際の修理と調査結果を紹介します
こんにちは、「i-Rescue119千葉印西店」です。
今回は、20系プリウス(NHW20)におけるスピードメーターの表示不良について、実際の修理事例とともにご紹介いたします。
不具合の内容や作業の様子、そして国内外の報告状況なども交えながらまとめました。写真付きでわかりやすく解説いたしますので、同様の不具合にお悩みの方はぜひご覧ください。
■ 「急にスピードメーターが映らなくなった」とのご相談
今回のご依頼は、「スピードメーターが突然映らなくなった」というお客様からのご相談がきっかけでした。
燃料計やODO、シフト表示も動作しないとのこと。症状から推測するに、これは電源系統、または基板内部の不具合の可能性が高いと判断しました。
▲ メーター内部表示。複数の警告灯が点灯したままになるケースも。
▲ 預かり時の様子。
■ 実は海外でも人気の高いクルマ
20系プリウスは、日本国内では古いモデルに分類されますが、海外では今なお高い人気を誇る車種です。
特に北米では燃費性能やメンテナンス性の高さが評価され、中古市場でも需要があります。
そういった事情からか、海外ではこのメーター不具合に関する情報が多く出回っており、構造的な弱点として“あるあるトラブル”として認識されているようです。
■ 症状の傾向とよくある兆候
海外や国内の事例から共通して見られる症状としては:
- スピードメーターが突然映らなくなる
- 燃料計、シフト表示、ODOが同時に表示されない
- エンジン始動・停止時に反応しないことがある
上記のような症状が出ている場合、基板上のコンデンサー不良が強く疑われます。
■ 基板内部を確認してみると…
早速メーターを分解し、内部の基板状態を確認。すると案の定、複数の電解コンデンサーに容量抜けや劣化の兆候が見られました。
▲ メーター内部基板の様子(交換前)。液漏れはないが明らかな経年劣化。
▲ 側面から見たコンデンサー配置。
▲ 膨張などはないものの不安定な動作の原因に。多数の電解タイプが使われています。
■ 修理対応:固体コンデンサーへの交換
当店では、こうした症状に対し、耐久性・信頼性の高い「車載用固体コンデンサー」への交換を標準対応としています。
一般的な電解コンデンサーよりも熱・振動・経年劣化に強く、再発防止の観点からも安心できる構成となります。
▲ 交換後の様子。ブルーの固体コンデンサーを中心に実装。
■ 当店は整備工場ではありません(重要)
当店は電子基板修理の専門店であり、車両をお預かりしての整備作業は対応しておりません。
そのため、修理をご希望の場合は以下いずれかの方法で、スピードメーター本体を取り外した状態でご依頼ください!!
- お客様ご自身で取り外し
- お付き合いのある整備工場様にご依頼
20系プリウスのスピードメーター取り外しは構造上難易度が高く、無理な作業によって破損するリスクもあるため、慎重な対応をお願いいたします。
■ まとめ
「メーターが映らない」「シフト表示が出ない」などの症状が現れた場合、今回のように基板上のコンデンサー不良が原因であるケースは少なくありません。
古い車両でも、適切な部品と技術で再び快適に使用することは十分可能です。お困りの方は、お気軽にご相談ください。
■ お問い合わせ・ご依頼について
i-Rescue119千葉印西店
📍 千葉県印西市草深1421-110(駐車場3台完備)
📞 0476-37-7794
ご依頼時は事前にお電話でのご連絡をお願いしております。
お知らせ:修理サービスに関するご注意
当店「i-Rescue119千葉印西店」は、一般的なiPhone修理店では提供できない特殊なサービスを提供しております。特に、スピードメーターやECUなど車両に関連する高度な電子基板修理においては、日本全国でも当店以外に対応できる店舗はほとんど存在しません。この技術力により、お客様の修理ニーズに確実にお応えできることが、当店の大きな強みです。
一方で、ほとんどのスマートフォン修理店では、こうした車両関連の修理は対応しておりません。お客様には、誤解を避けるためにも、ぜひ当店の専門技術をご活用いただければ幸いです。
他の修理店様にご迷惑をおかけしないため、事前に修理店のサービス内容をご確認いただきますよう、何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。