Switch修理は、高い技術力の「i-Rescue119千葉印西店」にご相談ください。
皆様こんにちは、Nintendo Switch修理でお馴染みの印西牧の原のSwitch修理店「i-Rescue119千葉印西店」です。
新型コロナウイルスも話題も少なくなってきましたね。印西市では毎日50人前後の感染者が出ています。
既に国も諦めモードでしょうかね・・・自分の身は自分で守るしかなさそうです。
さて10人に1人が持っていると言われる「Nintendo Switch」ですが、ここ最近の修理依頼率がかなり高くなっています。
学生さんが春休みに入ったということもありますが、印西市内でSwitch修理ができる修理店が当店しかないということも大きいと思いますが近隣市町村にお住まいの方からも多くの依頼を受けているのでそれだけではないように思います。
当店は、レベルの高い修理もすべて自社で行っています。
それが理由かはわかりませんが、印西市外のお客様からも数多くご依頼いただいております。
他店で修理不可能と言われた「Nintendo Switch lite」
さて今回の修理案件ですが、白井市からご依頼をいただきました。
お客様のお住いのご近所にある修理店で、修理不可能と言われた端末のようです。
この故障した端末ですがSwitchの故障では良くあるトラブルですが、電源が入らなくなってしまったという端末です。
はいこちらの端末です。
お預かり時に確認させていただいたところ、電源が入らないのは充電ができないことが原因でした。
充電ができない故障もSwitchの故障では3本の指に入る程の確率の高さです。
こちらの端末は、充電コネクターである「Type-Cコネクタ」がズタボロに壊れていました。
なんでこんな事になっちゃうの??と思うくらいの破損です。
端子の中央部分にはプラスチック製のものがあるのですが、砕け散っています。
こんな状態で使用されていた訳ですから、これだけでは済まないような気がします・・・
では早速修理に取り掛かりましょう。
Switch liteの充電コネクタ交換は、高い技術力を要します。
では破損している充電コネクターの取り外しを行っていきます。
まずは上記画像のコネクターを固定してある4本足のハンダを取り除いていきます。
ハンダを取り除くだけの作業ですが、ショボいハンダごてですとハンダごての熱がすべて基板に持っていかれてしまうので初っ端から出鼻を挫かれると思います。
この作業をしっかりとやっておかないと、この先で基板を壊してしまうことになりますのでご注意ください。
上記画像は既に破損したパーツを除去した画像です。
作業が立て込んでいて肝心の写真撮影を忘れてしまいました。
充電コネクターの取り外しは、ハンダごてではできません。これは目には見えない部分にハンダ付けされている箇所があるためです。
これを取り外すためには「ヒートガン」を使用します。ヒートガンもショボいものですと、きっちり設定温度まで上がらなかったり、熱量が足らずにハンダが溶けきれず結果的に無理やり引っ張って基板を壊してしまうことになります。
設定温度が最低でも450℃まで上がるヒートガンを使用しないと失敗する可能性大です。
従って使用する道具はとても大事です!!
これより新しい充電コネクターをハンダ付けしていきます。
ここが最難関の場面でしょうか!?
Type-Cの構造上、目には見えない部分にハンダ付けを行う必要があります。
目には見えないのにどうやってハンダ付けすんだよ!?と思われた方、目には見えなくてもハンダ付けをしなければ、「TV出力」機能が使えなくなり充電ケーブルも表面でしか充電ができなくなってしまいます。
※Switch liteには「TV出力機能」はありませんが、Switchと同じ部品を使用しています。
気付いていない方もいらっしゃると思いますのでここで説明しますと、Type-Cの充電ケーブルは裏表どちらに挿しても充電ができるリバーシブル構造となっています。
これはiPhoneの「ライトニングケーブル」も同じことです。
しかし同じ充電をすることを目的とするケーブルでも、構造が異なるのです。
リバーシブル充電をするためにライトニングケーブルは、ケーブル側に細工してあるのに対してType-Cは、充電コネクター側に細工してあるのです。
このために目には見えなくなっている部分にハンダ付けをする必要があるのですね。
上記画像は取り付け前の充電コネクターです。
コネクター側の端子にも予備ハンダを盛っておきます。
これは目には見えない部分のハンダ付けを効率よくするための準備でもあります。
予備ハンダを済ませたら基板上にハンダ付けを行っていきます。
既にハンダ付けが終わっている状態です。
充電コネクターのハンダ付けは、ハンダごてではできません。
ではどうやってハンダ付けするのか??
ここでも先程の取り外し同様にヒートガンを使用します。
取り外しの際にもお話したとおり、ヒートガンがショボいのだと熱量が足らないので難しいです。
ばっちりキレイにハンダ付けできています。
このあとで仮組みをして動作チェックを行っていきます。
仮組みをする前に・・・ヒートシンクのクリーニングを行いましょう。
見てください!!この汚れ・・・
この状態では上手いこと排熱処理ができないので、オーバーヒートし故障の原因ともなります。
これをしっかりとクリーニングし仮組みしていきます。
充電ができたりできなかったりを騙し騙し使っていると・・・
Switch・Switch liteともに共通事項ですが、充電しながらゲームをしてはいけません。
とは言っても必ず子供達はやります!!
TVに繋いでやれば良いのでしょうが、ほとんどのお子さんは手に持ってゲームをしますからね。
充電をしながらゲームをやり続けると、充電コネクターが故障します。
まさに今回のようなケースです。
ここまで来るまでに前兆があるのですが、その前兆症状が充電ケーブルを差し込んで角度を付けないと充電ができない症状です。
この状態で騙し騙し使っていると・・・基板上のICチップがショートし充電コネクターの交換だけでは済まなくなってしまうのです。
エラーコード 2101-0001 充電制御チップの不良です。
はい、仮組みを行い充電ケーブルを繋ぐと正常に充電はできるようになりました。
しばらく繋いでいると・・・無事に電源も入りました!!
がしかし・・・エラー発生!! エラーコード 2101-0001
やっぱりね、あれだけズタボロになっていた充電コネクターですからICチップがショート(短絡)していてもおかしくはないのですが・・・
ICチップがショートしているで確定です。
ではここからはテスターを片手にショートしている回路を探していきます。
探っていくと、怪しいチップがありました。
犯人っぽい奴がコイツです。
充電を制御するためのチップ「M92T36」周辺でショート(短絡)が発生していました。
恐らくはコイツが犯人です。
ではコイツを取り外していきます。
コイツはハンダごてを使って取り外していきます!!
よーく目を凝らして外していきます。笑
全部で40本ありますから頑張りましょう!!
というのは冗談です。笑
ハンダごてなんぞでは外すことなどできません。
こちらの作業も主役は「ヒートガン」です。
ハンダごては脇役で使用します。
では今回の作業風景ではありませんが、「M92T36」チップの取り外しとハンダ付けの動画をご覧ください。
※当店が使用しているカメラがショボいので、画質が悪いです。こんな感じというのは伝わるかと思いますのでご覧ください。
まとめ
今回の作業は、かなりヘビーな内容でした。
しかし他店で出来なかった修理が、当店ではしっかりと修理できました。
修理本来の目的である「データ復旧」も問題なく達成しております。
今回ご紹介させていただいた修理は、データを復旧させることを最大の目的としています。
お子さん達が楽しんでいるゲームのセーブデータですから、いわばプライスレスです。
白井市近郊でNintendo Switch修理を依頼するのであれば、印西牧の原の「i-Rescue119千葉印西店」とご承知おき下さいませ。