旧車のエンジンコンピューターの故障でお困りですか?そんな時は千葉県印西市の「i-Rescue119千葉印西店」にご相談ください。
皆様こんにちは、千葉県印西市の「i-Rescue119千葉印西店」です。
ここ最近ジメジメして過ごしにくくなってきましたね。
もうすぐ梅雨ですから・・・趣味のバス釣りにとっては最高のシーズンとなります。笑
さてさて今回の修理案件は、車のコンピューター修理となります。
今となっては旧車となりました、トヨタ AE111 レビンのECU修理です。
トヨタ自動車の名機「4A-G エンジン」をコントロールするためのパーツですね。
エンジンが、かからなくなった!!
とある日、遠方よりお電話を頂きました。
数ヶ月ほど前からエンストする症状があったそうです。しばらく様子を見ながら乗っていると調子が良くなった!?
数ヶ月経った今、エンジンがかからなくなったそうです。
ご自身で色々と調べた結果、ECU(コンピューター)の故障の可能性が高いと判断し車体からECUを取り外して分解したところ、電解コンデンサーが液漏れしていることがわかったそうです。
そして当店に白羽の矢が立ちました。
では早速分解し中身を確認していきましょう。
上記画像は分解直後の画像です。
上記画像では良くわかりませんが、これかなりヤバイです!!汗
拡大画像をご覧ください。
電解液は、危険です!!
上記画像をご覧頂いておわかりかと思いますが、電解コンデンサーより「電解液」が漏れています。
基板上が黒ずんでいる箇所が液体が流れ込んた箇所です。
既にかなりの腐食が進行しているものと思われます。
「電解液」というものは、かなり厄介なもので当然ながら人体にも影響があります。
一度液漏れが発生すると、電極や基板を簡単に腐食させてしまいます。
腐食が進むと上記画像のように表面が黒ずんで、基板表面のコーティングを溶かしてしまったり、プリントパターンを損傷させてしまったりと被害が拡大します。
電解液を除去しない限り、被害の拡大を止めることはできません。
プリントパターンが損傷しています。
少々画像が見づらいですが、液漏れした電解コンデンサー1つを取り外したところです。
腐食箇所をクリーニングしてみると、基板表面がボロボロと剥がれ取れてしまいました。
これはある程度予想通りなので・・・
腐食した箇所は、バイパス修正を行います。
腐食により基板表面が剥がれてしまったため、電気信号が流れなくなってしまっています。電気信号を流すためには当然ながらプリントパターンを再形成しなければなりません。
この作業は、テスター片手に手間の掛かる作業です。
また肉眼での作業では難しいため、マイクロスコープ越しでの作業となります。
当店では今回の車のECU以外にも、iPhoneやNintendoSwitchの基板修理を行っています。
そのため基板修理に必要な部材は、一通り揃っています。
バイパス修正で使用するジャンパー線は、iPhoneやNintendoSwitchの基板修理で使用するものを使用しています。
画像ではかなり太く見えますが、とっても細いです。笑
上記画像のようにバイパス修正をし、ショートしないようレジスト加工をします。
このあとで新しい電解コンデンサーを打ち込んでいきます。
電解コンデンサーには取り付け向き(極性)がありますので、気を付けて取り付ける必要があります。
交換用のコンデンサーは、「高温度電解コンデンサー」を使用
作業完了
はい、大変お待たせしました。
防湿・絶縁コーティング作業を実施しすべての作業が完了しました。
このあとで基板を元の状態に組み直して完了となります。
お客様から、嬉しいお知らせ!!
宅急便で送り返して数日後、お客様より嬉しいご報告がありました。
「無事にエンジンもかかり、しっかりと高回転まで吹け上がります!!高速に乗って走りましたが、とても調子良くなりました!!ありがとうございました。」
このようにお客様から感謝されると、苦労して直した甲斐があったなと思います。
約30年前の車両ですからね、あっちこっち壊れてもおかしくはない車両です。
これからも末永く乗ってあげてください。
正直、直せないものもありますができる限りの対応はさせていただいております。
お力になれることがあるかも知れませんので、まずはお気軽にご相談いただければと思います。