0476-37-7794

キャリィ・スクラム・ツイン共通|スピードメーター修理事例(DA63T/DG63T/EC22S 基板再生)

メーター修理

SUZUKIキャリィ(DA63T)スピードメーター修理:DIY失敗からの基板再生まで

こんにちは、千葉県印西市の「i-Rescue119千葉印西店」です。

今回は、SUZUKI キャリィ(DA63T)のスピードメーター修理をご紹介します。
しかもただの修理ではなく…基板はボロボロ、ランドは消失、部品は未装着…と、なかなかパンチの効いた状態からのスタートでした。

◆ 九州の整備工場様からのご依頼

今回の案件は、九州地方の整備工場様からご相談いただいたものです。
もともとは車両オーナー様がDIYで直そうと試みたものの、途中で基板が傷んでしまい、どうにもならない状態に。
最寄りの整備工場さんで確認してみたところ、「これはウチじゃ手に負えない…」となり、当店へご依頼をいただきました。

◆ 液晶モジュールは組み戻し時に要注意

キャリィのメーターって、液晶と基板がわりとタイトに固定されてるんですが、
組み戻すときにズレたり浮いたりすることが多いんです。

で、それをグッと押し込んで戻そうとすると、液晶モジュールの足を破損する恐れが…。
これ、実際にそうなってしまった個体を何度も見ています。

液晶の浮き

◆ 預かり時の状態

こちらが届いたときの状態なんですが…

「やっちゃってますね〜…」という感じのダメージ具合でした。

預かり時の状態

基板のアップがこちら。ランド剥離、パターン断線などなかなかの損傷具合です。

でも、このハンダの盛り具合を見ていると、「なんとか直そう」という気持ちはすごく伝わってきました。
たぶん本気で頑張ってやろうとしてたんだろうなと、こちらも思わず気合が入ります。
とはいえ、気合と根性だけではどうにもならないのが、この世界の技術と経験値だったりもします。

損傷した基板

◆ 実はこのメーター、他の車種にも使われています

ちなみに今回のスピードメーター、SUZUKI キャリィ(DA63T)だけのものかと思われがちですが、
実は同型のメーターがMAZDA スクラム(DG63T)や、あの小型2シーターSUZUKI ツイン(EC22S)にも使われているんです。

見た目やメーカーは違っても、内部構造や基板は共通しているため、今回のようなトラブルはこれらの車種にも普通に起こります。
もし「スクラムだけど全く同じ症状だ…」という方がいたら、それ、たぶんコレです(笑)

◆ 消失したランドを再形成

ランドが剥がれて消えてしまった部分には、当店で培ったスマホ基板修理の技術を活かして再形成を行っていきます。

ランド再形成1

ランド再形成2

ランド再形成3

今回使用したジャンパー線は、当店的には“極太”に分類される0.1mm。
普段SwitchやiPhoneでは0.007〜0.02mmのワイヤーを使っているので、0.1mmでも「太っ!」って感覚です(笑)
とはいえ、これでも髪の毛と同じくらいの太さなので、かなり繊細な作業なのは変わりません。

◆ 新しいコンデンサを取り付け & 補強

ランドを再形成したあとは、ニチコン製の新しいコンデンサを実装していきます。

コンデンサ取り付け1

コンデンサ取り付け2

ただし、再形成したランドは構造的に強度が下がってしまっているので、
このあとでコンデンサ全体をしっかり補強して固定しています。
安心してお使いいただけるよう、細かいところまできちんと仕上げています。

◆ 封印シール貼り付け・修理完了

作業がすべて完了したら、動作確認を済ませて、保証用の封印シールをペタリ。

封印シール

こちらが最終状態のメーターです。かなりの重症でしたが、しっかり復旧できました!

修理完了

◆ ご返却後のご報告

ご返却から数日後、整備工場のご担当者様より、

「まったく問題なく動作している」との嬉しいご報告をいただきました。

実はお預かり時、ぐちゃぐちゃな状態でコンデンサが取り付けられていたため、
ショート(短絡)していた可能性も考えられ、念のため「アッセンブリー交換も視野に」とお伝えしていたのですが…

結果的に無事に修理で復旧!
こういう報告をいただけると、本当にホッとしますし、やりがいも感じます。

◆ よくある症状:こんなトラブルありませんか?

  • ★ 低温時にスピードメーターが動かない・上がらない
    → 暖気したり、数十分走行すると徐々に改善するケースが多いです。
  • ★ 液晶が表示されない
    → 走行距離や燃料計が表示されず、突然点灯することも。
  • ★ 気温の低い冬期に症状が出る
    → 実際のところ、寒い時期に発症しやすいという特徴があります。

※状態の悪い個体では、夏場でも発生するケースが確認されています。

◆ メーター交換より修理がおすすめな理由

2025年4月現在、新品のスピードメーターはすでに廃盤。
さらに、中古品やリビルト品も品薄・高額化が進んでいる状態です。

しかもメーターを交換すると、走行距離がリセットされてしまうという大きなデメリットも。
当店の修理であれば走行距離を保持したまま、完全復旧が可能です。

◆ 新料金プランのご案内(2025年5月1日より)

SUZUKI キャリィ(DA63T)スピードメーター修理:郵送修理パック 15,000円(税込)

  • 返送送料・代引手数料込み
  • 6ヶ月間の動作保証付き

※ お客様から当店への送料はご負担いただきます。
※ 離島および沖縄地域は、追加送料を頂戴する場合がございます。
※ 梱包は80サイズ以内でお願いします。

詳しくは、こちらの案内記事をご覧ください。

◆ 店舗情報:i-Rescue119千葉印西店

店舗名:i-Rescue119千葉印西店

所在地:〒270-1337 千葉県印西市草深1421-110

電話番号:0476-37-7794

営業時間:不定休(事前にお電話ください)

アクセス:北総線「印西牧の原駅」から徒歩約25分 / ジョイフル本田千葉ニュータウン店から徒歩約2分

駐車場:3台分完備

お知らせ:修理をご検討中のお客様へ

当店「i-Rescue119千葉印西店」は、iPhoneやNintendo Switchなどのデバイス修理に加え、スピードメーターやECUといった車載電子機器の修理にも専門的に対応している、全国でも非常に稀な店舗です。

実際、全国には数多くのスマートフォン修理店がありますが、スマホ修理と並行して、スピードメーターやECUといった車載電子機器の修理にも本格対応しているのは、当店だけと言っても過言ではありません。

こうした事情から、「近所のiPhone修理店でもできるだろう」と思い、他店様へスピードメーター修理のお問い合わせをされたお客様もいらっしゃいます。
しかし多くのスマートフォン修理店では、車載機器の修理には対応しておらず、誤ってお問い合わせを受けた店舗様にご迷惑がかかってしまうケースもございます。

お客様には、誤解によるトラブルを防ぐためにも、こうした特殊修理については、必ず専門対応している当店まで直接ご相談いただけますようお願い申し上げます。

今後も、正確なご案内と、誠実な修理対応に努めてまいります。
どうぞ安心してお任せください。

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました